Monday, June 20, 2011

日本からのニュースは腹の立つことばかり

だいぶん前に、日本赤十字を通じて送った義援金はまだきちんと分配されていないのだそうで、難しいのは、被害の度合に合わせて分配する、でも、そもそも全体の被害がきちんとわからないので、割り算で言う分母が決まらない、というところなのだそうである。死んだ人がいる家庭は一ポイント、家を失った家庭は一ポイント、てな具合にポイントを足していって被害の度合を決めるらしいが、こんなコトを言って誤解されるのは困るけれど、なぜ死んだ人の数を数えるのであろうか。他の人は知らぬが、ボクは「お線香やお花代にして下さい」という積りではなくて、全てを無くして当座の生活にもこと欠くような生き残った人の助けになるように、という思いで募金した積りである。だから、被災後のいま、働き手がなくなった・働く場所がなくなった、その結果収入源がない、ということに対して一ポイント、とか、被災後のいま、家族4人が食べていかないといけない、ということに対して四ポイント、とか言って数えるのには納得がいくけれど、A家ではおじいちゃんが死んだから一ポイント、B家ではお母さんが死んだから同じく一ポイント、C家ではねたきりのおばあちゃんまで無事に避難できたから死者ポイントなし、では納得がいかない。全て失った残った家族が生活していくのに必要なニーズを算定してそれに応じて分配するのがココロなのであれば、A家とB家とを同様に数えるのはおかしな話であるし、これからの支援の必要はおじいちゃんが死んでしまったA家よりもこれからもおばあちゃんの世話をしていかないといけないC家のほうがむしろ大きいだろう、と思うわけだ。別におじいちゃんは経済効果として役に立っていないから早く死んで下さい、という積りではない。死んだ人が出れば悲しくもあるし、御葬式の費用も必要だろう。でも今は火事場であって、そこで生活を続けていかないといけない生き残った人のために送った義援金である。受けた被害の大きさ、を重要視するのではなくて、生き残った人の必要に応じて配分してほしいものだと思う。

原発汚染水の処理に4段階式の装置を使うのだそうで、第一段の油抜きは東芝製、第二段のセシウム吸着は米国製、第三段の除染は仏国製で、最後の淡水化は日立製ということだ。これが、各分野で一番のすぐれた技術を持った人たちに得意分野を任せた「オールスター」であってほしいものだと思うボクはおそらくナイーブであって、単に昔からの「日立は、東芝が一つ入るならウチも加えろ、と言う。仏国製品を使うならウチのも使え、と米国も言う」のに合わせるという日本のお家芸だ、というところが正しいのであろう。

菅総理をやめさせよう、というのは構わないが、その後、こういう展望でこういう政治をしたい、だから早くやめてほしいのだ、とは誰も言っていないようなのが情けない。そんなコトだから、「どうせ誰がやっても同じである」という国民の反応になるのである。

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